安心安全に暮らしたいなら、駅から家への経路及び周辺環境もチェック

1.住まい基本(安心安全)編

(4) 安心安全(駅から家への経路及び敷地周辺編)

“安心安全”の4つ目、「駅から家への経路及び敷地周辺」に焦点を当てたいと思います。
高台の閑静な住宅街にあるマンションに住むことになっても、駅から家まで歩いてくる経路に、街灯の少ない暗い道」や「人通りがほとんどない無駄に広い道」があるかどうか、実際に歩いて確認する必要があります。
また、『敷地周辺』についても「隣地建物」や「電柱等」に注意が必要です。

(a) 駅から家への経路

[街灯の少ない暗い道]

内見は昼間にすることが多いと思いますが、実際に住むと夜遅くに帰宅することもあるでしょう。「街灯の少ない暗い道」は明るい大通りと比較して、犯罪に遭遇する可能性が高いので、できれば避けたいところです。

[人通りがほとんどない無駄に広い道]

見知らぬ車が道路脇に駐車している道路も注意が必要です。人通りがほとんどなく、車が止まっていても不自然でないほどの広い道路がたまにあります。そのような場所では、駐車している車のそばは通らず、道路の反対側を通るようにしましょう。
車による連れ去りを避けるためには、それを可能にしてしまう道路自体を避けましょう。
また、犯罪者は、犯罪を犯す前にその対象を調べることが多い、と言われています。家の前の道路が無駄に広い場合、駐車している車から観察される可能性もあります。

(b) 敷地周辺

[隣地建物]

隣りの建物がやけに近くに建っている場合、その屋上から侵入される可能性があります。また、隣に空き家がある場合、誰かが不法に住んだり、放火の対象になったりすることがあります。バルコニーのすぐ外に空き家がある場合、その部屋は避けた方が無難でしょう。

[電柱等]

南側道路に面しているマンションでありがちなことですが、電柱がバルコニーのすぐ外側に立っている場合があります。侵入犯がよじ登る可能性も考えるべきでしょう。
また、3階の部屋のバルコニーの外側に電線があることもあります。景観という観点から嫌がる方もいますが、台風などで電線が切れると危険でもあります。

とりあえず以上で「安心安全編」を終わりとします。

安心安全」は、住まいの基本です。命も財産も、子供の健やかな成長にも、安心して暮らせる『家』が必要です。

『家』という住まいを考える場合、まずは「安心安全」の観点を大切にしていただきたいと思います。

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「不動産鑑定士」として相談を受けているうちに、物件購入を検討する多くの方が主客転倒(※)のアプローチをとっているのではないかなと疑問に思うことが多く、物件購入を検討する前に知っておいていただきたい不動産の基本についてお話ししたいと思っています。
(※)現在「マーケットに出ている物件」を前提に考えるのではなく、そもそもどんな不動産がリスクも少なく、資産性も保たれる可能性が高いのかを考えていただきたいと思っています。